自分でできるDIYリフォーム 簡単なクロス張り替えガイド

自分でできるDIYリフォーム 簡単なクロス張り替えガイド

自分でできるDIYリフォーム:簡単なクロス張り替えガイド

はじめに

壁のクロス(壁紙)は、家の雰囲気を左右する大切な要素です。しかし、長年使用していると、汚れや破れ、色あせなどが目立ってきます。プロにお願いすれば高額な費用がかかりますが、実は自分でできる簡単なDIYリフォームのひとつとして、クロスの張り替えが挙げられます。この記事では、初心者でもできる「クロス張り替え」の手順を、分かりやすく説明していきます。

クロス張り替えのメリット

クロスを自分で張り替えることには、いくつかのメリットがあります。

  1. 費用が抑えられる
     業者に依頼すると、どうしても高額になりますが、自分で行うことで材料費だけで済みます。

  2. 自由なデザインを楽しめる
     好きなクロスを選んで、自分好みの部屋に仕上げることができます。

  3. 達成感が得られる
     自分で家の一部をリフォームすることで、大きな達成感を感じられます。

それでは、実際にクロスの張り替えを行う際に必要な準備と手順を見ていきましょう。

必要な道具と材料

クロス張り替えに必要な道具と材料は、以下の通りです。

  • クロス(壁紙)
  • 壁紙用の接着剤(のり)
  • 壁紙用のヘラ
  • カッター(替刃も用意)
  • メジャー
  • 水平器
  • 下地処理用パテとパテべら
  • スポンジや濡れたタオル
  • 養生テープやシート(床や家具を保護するため)

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クロス張り替えの手順

クロスを張り替える際には、以下のステップで進めるとスムーズです。

1. 古いクロスの剥がし方

まずは、古いクロスをきれいに剥がす作業から始めます。古いクロスがそのまま残っていると、新しいクロスがしっかりと貼れないため、丁寧に行いましょう。

  1. 準備を整える
     部屋の中の家具はできるだけ移動し、動かせない家具は養生シートなどで保護します。床も同様に、作業中に傷がつかないように養生しておきましょう。また、電気のスイッチやコンセント周りは、作業しやすいようにカバーを外し、テープで保護しておくと良いでしょう。

  2. クロスを剥がす
     クロスの端をカッターで軽く切り込みを入れ、そこから手で剥がします。クロスがうまく剥がれない場合は、水で湿らせて柔らかくしてから剥がすと、より簡単に剥がすことができます。剥がした後の壁には、古い接着剤が残っていることがあるので、しっかりと取り除きましょう。スポンジやタオルで軽くこすり、きれいな状態にしておきます。

2. 下地処理

クロスを剥がした後の壁面には、傷や凹凸が残っていることがあります。この状態で新しいクロスを貼ってしまうと、表面がデコボコしてしまうため、下地処理をしっかり行うことが重要です。

  1. パテで凹凸を補修する
     壁に傷や凹みがある場合は、パテを使って修復します。パテべらを使って、凹凸の部分にパテを埋め込み、乾燥した後にサンドペーパーで平らにします。パテが乾燥するのに時間がかかることがあるので、余裕を持って作業を進めるようにしましょう。

  2. 下地の確認
     壁が平らで滑らかになっていることを確認し、乾燥した後に軽く掃除しておきます。これで下地処理は完了です。

3. クロスを貼る

いよいよ新しいクロスを貼る作業に入ります。ここが一番楽しい部分でもありますが、慎重に進めることが大切です。

  1. クロスをカットする
     壁の高さに合わせてクロスをカットしますが、少し余裕を持たせて長めに切るようにしましょう。後で余分な部分はカットするので、最初は大きめに切っておいた方が作業が楽です。

  2. のりを塗る
     クロスにのりを均等に塗ります。市販の壁紙用接着剤を使用し、のりを塗る際は、ムラが出ないように気をつけましょう。特に端の部分は剥がれやすいので、しっかりとのりを塗ってください。

  3. クロスを貼る
     カットしたクロスを壁に貼りますが、最初の位置が非常に重要です。垂直に貼るために、水平器やメジャーを使いながら位置を確認しましょう。最初の1枚がずれると、他の部分も影響を受けてしまうため、ここは慎重に行ってください。

  4. 空気を抜く
     貼り終わったら、ヘラを使ってクロスの中の空気を押し出しながら、しっかりと壁に密着させます。空気が残っていると、見栄えが悪くなるので、時間をかけて丁寧に作業しましょう。ヘラで押し出す際は、クロスに傷をつけないように、力加減に注意してください。

  5. 余分な部分をカットする
     クロスを貼り終えたら、壁の端やコンセント部分など、余分なクロスをカッターで切り取ります。この際、きれいな直線を保つために、ヘラや定規をガイドにすると良いでしょう。また、カッターの刃は鋭くしておくと、スムーズに切ることができます。刃が鈍くなると、クロスが引っかかって破れる恐れがあるので、こまめに替刃を使うことをお勧めします。

  6. 接合部の処理
     複数のクロスを並べて貼る場合、クロス同士の接合部分に隙間ができないように注意が必要です。クロスが重ならないように、端を少し重ねてからカッターで切り、ピッタリと合わせます。この作業を「ジョイントカット」と呼びますが、初心者でも丁寧に行えばきれいに仕上がります。接合部が目立たないように、のりがはみ出していないかも確認しましょう。のりがはみ出た場合は、濡れたタオルで軽く拭き取ってください。

4. クロス貼りのポイント

クロスを貼る際には、いくつかのコツを押さえると、さらにきれいに仕上げることができます。

  1. 光の方向に合わせる
     部屋の中の光の方向に合わせてクロスを貼ると、影ができにくくなり、綺麗な見栄えを保つことができます。特に柄物のクロスを使う場合は、光の当たり具合によって柄が浮き出ることがあるので、注意が必要です。

  2. 小さな部屋から始める
     初めてクロスを張り替える場合は、小さな部屋やトイレなどの狭いスペースから始めると、練習にもなり、自信をつけることができます。小さなスペースなら、失敗してもやり直しが簡単で、コストも抑えられます。

  3. 柄合わせに注意する
     柄のあるクロスを選んだ場合、クロス同士の柄をしっかり合わせることが重要です。柄がずれてしまうと、完成後の見た目に違和感が出てしまいます。柄合わせを意識してクロスをカットする際には、多少余裕を持たせて切ると調整がしやすくなります。

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仕上げと確認

クロスの貼り付けが終わったら、仕上げとして全体をもう一度確認しましょう。空気が残っている部分や、のりがはみ出している部分がないか、接合部分がしっかり合っているかを確認します。また、部屋全体を見渡して、クロスの色ムラや貼り損じがないかをチェックしてください。最初は慣れない作業かもしれませんが、手を抜かずに丁寧に確認することで、プロ顔負けの仕上がりを目指せます。

クロス貼り替え後のお手入れ

クロスの貼り替えが終わった後は、きれいな状態を保つために、定期的にお手入れをしましょう。クロスの種類によっては、汚れがつきやすいものもあるため、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。

  1. 定期的な掃除
     壁にホコリがたまると、汚れが染み込みやすくなります。軽く乾いた布や柔らかいブラシを使って、定期的に壁のホコリを払ってください。

  2. 汚れた部分の掃除
     特に手垢や汚れが目立つ部分には、軽く水で湿らせた布で拭き取るときれいになります。ただし、強くこすりすぎるとクロスが傷んでしまうことがあるため、優しく拭くことを心がけましょう。また、クロス専用のクリーナーを使用すると、より効果的に汚れを取ることができます。

  3. 湿気対策
     湿気が多い場所では、クロスが剥がれやすくなることがあります。特に浴室やキッチンの近くでは、換気をしっかり行い、湿気対策をすることが大切です。湿気が原因でクロスが浮いてきた場合は、早めに修理することをお勧めします。

よくあるトラブルと対処法

クロスの張り替え中や張り替え後に、いくつかのトラブルが発生することがあります。ここでは、よくあるトラブルとその対処法について解説します。

1. クロスが浮いてしまった場合

クロスを貼った後に、部分的に浮いてしまうことがあります。これは、のりの塗りが不十分だったり、空気がしっかり抜けていなかったりすることが原因です。

対処法
浮いている部分を発見したら、すぐにヘラで再度空気を抜きながら押しつけましょう。もしそれでも浮いてしまう場合は、少量ののりをクロスの端に注入し、再度しっかりと密着させます。

2. クロスがしわになってしまった場合

クロスを貼る際にしわができてしまうことがあります。特に大きな壁面に一気にクロスを貼ると、この問題が発生しやすいです。

対処法
しわができてしまった場合、早めに気づいて対処することが重要です。まだのりが乾いていないうちに、しわを伸ばすようにヘラで押し広げると、元に戻すことができます。乾いてしまった場合は、その部分を少し剥がして再度のりを塗り、貼り直しましょう。

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3. 接合部分が剥がれてしまった場合

クロスの接合部分が時間とともに剥がれてくることがあります。これは、接合部にのりが十分に塗られていなかったり、貼る際にしっかり押さえなかったことが原因です。

対処法
接合部分が剥がれてきた場合、まずその部分を再度しっかり貼り直す必要があります。接合部分に少量ののりを薄く塗り、ヘラで強く押しつけて密着させます。また、接合部が特に剥がれやすい場所の場合、専用の補強テープや追加のりを使うと良いでしょう。

4. クロスが縮んでしまった場合

クロスを貼り終えた後に、乾燥する過程で少し縮んでしまうことがあります。特に、のりがたっぷりと塗られている場合や、湿度の高い環境で作業をした場合に、クロスが収縮して接合部分に隙間ができてしまうことがあります。

対処法
縮んでしまったクロスは、一度剥がしてやり直すのがベストですが、隙間が小さい場合はパテや補修用のフィラーを使って埋めることも可能です。フィラーを塗り込んで隙間を目立たなくし、乾いたら塗装することで、ほとんどわからない仕上がりになります。

5. 柄がずれてしまった場合

クロスの柄を合わせるのは、少し難しい作業です。特に、大きな柄や複雑なデザインのクロスを使う場合、貼る際に少しでもずれてしまうと、目立ってしまうことがあります。

対処法
柄がずれてしまった場合、残念ながら完全に元に戻すことは難しいです。したがって、最初から慎重に柄合わせを行い、余裕を持ってクロスをカットすることが重要です。もし、少しのずれが気になる場合は、家具や絵画などで目立たないように工夫することも一つの方法です。

クロスの選び方

クロスを選ぶ際には、デザインだけでなく、素材や機能性にも注目しましょう。クロスにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴があります。以下では、一般的なクロスの種類と、その選び方のポイントについて紹介します。

1. ビニールクロス

特徴
ビニールクロスは、最も一般的に使用されるクロスの一つで、耐久性が高く、汚れにも強いのが特徴です。表面がツルツルしているため、掃除がしやすく、キッチンやトイレなどの汚れやすい場所にも適しています。また、さまざまなデザインや色が豊富に揃っているため、どの部屋にも合わせやすいです。

選び方のポイント
ビニールクロスは価格が比較的安く、初心者にも扱いやすい素材です。初めてのクロス張り替えには、このタイプを選ぶと良いでしょう。また、汚れが気になる場所や、小さな子供やペットがいる家庭では、汚れが付きにくい加工が施されたビニールクロスがおすすめです。

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2. 紙クロス

特徴
紙クロスは、自然素材で作られたエコフレンドリーなクロスです。紙ならではの柔らかい風合いと、温かみのあるデザインが魅力です。しかし、ビニールクロスに比べて水や汚れに弱いのが難点です。そのため、リビングや寝室など、比較的汚れにくい場所での使用に向いています。

選び方のポイント
紙クロスを選ぶ際は、そのデザイン性と自然な風合いを活かした部屋作りを考えましょう。また、紙クロスは呼吸しやすい素材でもあり、湿気がこもりにくいため、湿度の管理が重要な部屋には適しています。ただし、水回りや汚れが付きやすい場所には不向きです。

3. 布クロス

特徴
布クロスは、高級感があり、ホテルや高級住宅でよく使われる素材です。布特有の質感と柔らかさが、部屋に温かみと落ち着きを与えます。ただし、ビニールクロスや紙クロスに比べると、貼るのが難しく、また汚れがつきやすいため、日常的なメンテナンスが必要です。

選び方のポイント
布クロスは、特別な場所やアクセントウォールとして使用するのが効果的です。たとえば、リビングの一面やベッドルームの壁に使用することで、高級感を演出できます。また、布クロスは吸音性が高いので、音を抑えたい部屋にも向いています。ただし、汚れが気になる場合は、防汚加工が施されたものを選ぶことをお勧めします。

4. 機能性クロス

特徴
最近では、ただの装飾だけでなく、機能性を持たせたクロスも多く登場しています。例えば、消臭効果のあるクロスや、防カビ・抗菌加工が施されたクロス、さらに防音性や断熱性を高めたクロスなど、部屋の用途に応じた様々な種類があります。

選び方のポイント
機能性クロスを選ぶ際は、その部屋でどのような機能を重視したいかを考えましょう。例えば、キッチンやトイレでは消臭や防汚機能が役立ちますし、寝室では防音性や断熱性を重視することで、より快適な空間を作ることができます。機能性クロスは、少し価格が高めになることが多いですが、その分、生活の質を大幅に向上させることができます。

クロス貼り替えのスケジュールの立て方

クロスの張り替え作業は、一日で終わるものもあれば、広い部屋の場合は数日かかることもあります。スケジュールを立てる際には、時間に余裕を持つことが大切です。特に、下地処理やパテの乾燥時間をしっかりと見込んで計画を立てましょう。

  1. 事前準備の日
     クロスを購入し、道具を揃える日を確保しましょう。また、部屋の養生や古いクロスの剥がし作業も、この日に行います。特に広い部屋や家具が多い部屋では、養生に時間がかかることがあるため、じっくり準備することが大切です。

  2. 下地処理の日
     クロスを剥がした後の壁面には、必ず下地処理が必要です。パテを塗って平らにする作業や、乾燥するのに時間がかかるため、これだけで1日を見積もっておくと安心です。

  3. クロス貼り付けの日
     新しいクロスを貼り始める日です。この作業が最も時間がかかる場合があるため、無理せず、数日に分けて行うことを考えても良いでしょう。特に、初心者の場合はゆっくりと丁寧に作業することが成功の秘訣です。

  4. 仕上げの日
     クロスの貼り付けがすべて完了したら、仕上げの確認と清掃を行う日を確保しましょう。貼り終えたクロスをもう一度チェックして、剥がれや隙間がないか、柄がきれいに揃っているかなどを確認します。もし気になる箇所があれば、この日に手直しを行います。また、作業中に出たゴミや余分なクロス、道具の片付けも忘れずに行いましょう。

クロス貼り替えにかかる費用の目安

クロス張り替えにかかる費用は、選ぶクロスの種類や部屋の広さによって変わってきます。ここでは、一般的な費用の目安をお伝えします。

  1. クロスの費用
     クロスの価格は、素材やデザインによって異なります。一般的なビニールクロスは、1平方メートルあたり500円から1,500円程度が相場です。高級な布クロスや特殊機能を持つクロスになると、1平方メートルあたり2,000円以上になることもあります。壁全体の面積を計算し、必要なクロスの量を見積もりましょう。

  2. 接着剤(のり)の費用
     クロスを貼るための接着剤も必要です。市販のクロス用接着剤は、1缶(約1リットル)で約500円から1,000円程度が相場です。広い部屋の場合は、2缶以上必要になることもあるため、事前にどれくらいの量が必要かを確認しておきましょう。

  3. その他の道具や材料の費用
     初めてクロスを張り替える場合、カッター、ヘラ、パテ、パテべら、養生シートなど、いくつかの道具や材料が必要です。これらの道具類は、1セットで約2,000円から5,000円程度で揃えられます。一度揃えてしまえば、次回以降のリフォームにも使えるため、長期的に考えるとお得です。

  4. 合計費用の目安
     たとえば、6畳の部屋全体のクロスを張り替える場合、ビニールクロスを使用すると、材料費だけでおおよそ20,000円から40,000円程度がかかることが一般的です。これにプラスして、道具類や接着剤の費用がかかります。プロに依頼する場合は、さらに工賃がかかりますが、DIYなら材料費のみで済ませることができるため、大きな節約になります。

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クロス貼り替えの注意点

クロスの貼り替え作業は、比較的簡単に見えますが、いくつか注意しておくべきポイントがあります。これらのポイントを押さえておくことで、失敗を防ぎ、きれいな仕上がりを実現できます。

1. 部屋の湿度と温度に注意

クロス貼り替え作業は、適切な湿度と温度の環境で行うことが重要です。湿度が高すぎると、クロスが剥がれやすくなったり、のりが乾燥するまでに時間がかかることがあります。一方で、乾燥しすぎる環境では、クロスが縮んだり、のりが早く乾きすぎてしまうことがあります。

対策
作業を行う際には、できるだけ湿度を50%前後、温度を20度から25度の範囲内に保つことが理想です。夏場や冬場に作業する場合は、エアコンや加湿器を使って部屋の環境を整えましょう。

2. 作業中の安全に配慮する

クロス貼り替え作業は、高い場所での作業や、鋭利なカッターを使うことが多いため、怪我には十分注意が必要です。特に、脚立やステップ台に乗っての作業では、バランスを崩して落下しないよう、慎重に行いましょう。

対策
脚立を使う際は、安定した場所に置き、無理な体勢で作業しないように注意します。また、カッターを使用する際は、刃が鈍くなっていないかを確認し、常に新しい刃で切ることで、手元が滑ることを防ぎます。作業中は、軍手や保護手袋を着用すると安全です。

3. クロスを無理に引っ張らない

クロスを貼る際に、端の部分で無理に引っ張ってしまうと、乾燥後に縮んだり、シワができる原因になります。特に、柄物のクロスを使用する場合、引っ張ることで柄が歪んでしまうことがあるので、慎重に取り扱いましょう。

対策
クロスを貼る際には、あらかじめ少し余裕を持たせてカットし、壁に密着させながらゆっくりと貼り付けていきます。もし、貼り終えた後にシワや浮きが発生した場合は、早めに気づいてヘラでしっかりと押さえ、空気を抜くことが大切です。

4. 下地の状態を確認する

クロスの仕上がりは、下地の状態に大きく左右されます。壁面に凹凸や汚れが残っていると、クロスがうまく貼れなかったり、見た目に影響が出てしまいます。また、カビが発生している場所にクロスを貼ると、後々クロスが剥がれてしまうこともあります。

対策
クロスを貼る前には、必ず下地の状態を確認し、必要であればパテで平らにする作業を行いましょう。カビが見つかった場合は、事前にカビ取り剤で処理し、乾燥させてからクロスを貼るようにします。下地処理をしっかり行うことで、クロスの仕上がりが美しく長持ちします。

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クロス貼り替えに関するよくある質問

クロスの張り替え作業に初めて挑戦する場合、いくつかの疑問が湧いてくることがあります。ここでは、よくある質問に対してお答えします。

1. 一人で作業できますか?

クロス張り替え作業は、一人でも十分に行うことができます。ただし、壁が広い場合や天井にクロスを貼る場合は、もう一人手伝ってくれると作業が格段に楽になります。特に、長いクロスを貼る際は、両端を持って位置を調整する必要があるため、二人で作業すると、スムーズに進むことが多いです。

2. どのくらいの時間がかかりますか?

部屋の大きさやクロスの種類によって、作業にかかる時間は異なります。たとえば、6畳の部屋のクロス張り替えを一人で行う場合、古いクロスを剥がす作業から新しいクロスの貼り付けまで、合計で8時間から12時間ほどかかることが一般的です。慣れていない場合は、さらに時間がかかる可能性があるので、時間に余裕を持って計画を立てると良いでしょう。

3. クロスの色やデザインはどう選べば良いですか?

クロスの色やデザインは、部屋の用途や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。一般的に、リビングや寝室には落ち着いた色や暖色系のクロスが向いており、明るく開放感のある空間を作りたい場合は、淡い色やパステルカラーのクロスがおすすめです。逆に、アクセントを加えたい場合は、壁の一面に大胆な柄や濃い色のクロスを使用することも効果的です。

また、部屋の光の当たり具合によってもクロスの見え方が変わるため、実際にクロスを貼る部屋で色見本を確認することが大切です。部屋全体に同じクロスを貼る場合でも、光の当たり方や部屋の使い方によって、異なる印象を受けることがあります。

4. 賃貸物件でもクロスの貼り替えはできますか?

賃貸物件の場合は、契約内容や大家さんの許可を確認する必要があります。一部の賃貸物件では、クロスを貼り替える際に制約があることがありますので、事前に確認しておくことが大切です。最近では、貼って剥がせるタイプのクロスも市販されているため、賃貸物件でも気軽にクロスを貼り替えることができる選択肢があります。

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5. クロスの貼り替えに失敗した場合、どうすればいいですか?

クロスの貼り替え作業に失敗した場合でも、焦らずに対処しましょう。例えば、しわができたり、空気が入ってしまった場合は、まだのりが乾燥していないうちにヘラで修正することができます。もし、乾燥後に剥がれや浮きが発生した場合は、少量の接着剤を使って再度貼り直すことも可能です。

大きな失敗を防ぐためには、最初に小さな部屋や目立たない場所で練習してから、大きな部屋に取りかかると安心です。また、道具を適切に使うことや、作業中に適度な休憩を取ることも、失敗を防ぐポイントです。

まとめ

クロス張り替えは、手間がかかるように見える作業ですが、基本的な手順を守り、丁寧に進めていけば、初心者でも美しく仕上げることができます。自分の手で部屋をリフォームすることで、家への愛着がさらに深まり、達成感を感じられるはずです。また、クロスを張り替えることで、部屋全体の雰囲気を一新することができるため、気分転換や模様替えにも最適です。

ぜひ、このガイドを参考に、初めてのDIYクロス張り替えに挑戦してみてください。きっと、思い通りの仕上がりと満足感を得ることができるでしょう。

さぁDIYの準備を始めましょう。

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