DIYで作る自分好みの棚:簡単にできる設置方法
DIYが初めての方でも安心して挑戦できる「自分好みの棚作り」。インテリアの一部として、自分の好みや使いやすさに合わせた棚を作成することで、お部屋がより一層居心地の良い空間に変わります。今回は、必要な材料や道具、棚の設置方法まで、シンプルで分かりやすい手順でご紹介します。これから初めてDIYをする方や、不器用だと感じている方でも気軽に楽しめる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
1. DIYで棚を作るメリット
まずは、DIYで棚を作ることのメリットについてご紹介します。
-
サイズやデザインを自由に調整できる
市販の棚は既製品のため、サイズやデザインが限定されます。しかし、自分で作ることで「このスペースにぴったりのサイズ」「自分の好きなデザイン」の棚を作成することができます。 -
材料を選ぶ楽しさ
木材の種類や質感、色合いなど、自分の好みに合った材料を選ぶことで、世界にひとつだけの棚を作り上げることができます。木材だけでなく、塗装や取っ手のデザインなど、細部にもこだわることで、よりオリジナル感が増します。 -
コストの削減
棚を市販で購入すると意外と費用がかかるものです。しかし、DIYなら予算に応じて材料を選ぶことができ、低コストで作成することが可能です。使わない古い木材を再利用することもでき、環境にも優しい選択です。
2. 必要な材料と道具
DIYで棚を作る際に必要な材料や道具をご紹介します。初心者の方でも扱いやすいものをリストアップしているので、まずはこれらを準備しましょう。
材料
- 木材(パイン材や杉材などがおすすめ)
- サイズは設置する場所に応じて選びましょう。ホームセンターでカットサービスを利用すると便利です。
- 棚受け金具(L字金具やアングルなど)
- 壁に固定するための金具です。棚の重さに耐えられるものを選びましょう。
- 塗料やニス(お好みで)
- 木材の質感を保ちつつ、耐久性を高めるための塗料です。クリアニスやウッドワックスなどを使うと自然な風合いが楽しめます。
道具
- 電動ドリル
- 棚をしっかり固定するために必要です。手動ドライバーでも可能ですが、電動の方が楽に作業できます。
- 紙やすり(#120〜#240程度)
- 木材の表面を滑らかにするために使います。特に角を滑らかにすることで、仕上がりがより綺麗に見えます。
- メジャー
- 正確な寸法を測るための必需品です。
- 水準器
- 棚を水平に設置するために使用します。スマートフォンのアプリにも水準器機能があるものがあるので、代用も可能です。
3. 棚作りの基本手順
ここからは実際の作業手順を解説します。シンプルな手順に沿って進めていけば、無理なく進められるので安心してください。
Step 1: 木材の準備
購入した木材は、そのまま使うと表面がザラザラしていたり、角が尖っていたりすることが多いので、紙やすりで丁寧に磨きましょう。特に角は、柔らかく丸みを持たせることで、完成後の見栄えが良くなります。また、手が当たっても怪我しにくい仕上がりになります。
やすりがけが終わったら、お好みで塗装やニスを塗りましょう。自然な木目を生かしたい場合はクリアニスを、より個性的に仕上げたい場合はカラーステインなどを使うと良いでしょう。塗料が乾燥するまでしばらく時間を置く必要があるため、この工程はしっかりと行いましょう。
Step 2: 棚受け金具の位置を決める
棚を設置する壁に、棚受け金具の位置を決めます。まずはメジャーで高さを測り、左右の位置が水平になるように印をつけます。このときに水準器を使うと、棚が傾かずにきれいに設置できます。
また、金具は棚板の両端から5〜10cmほど内側に設置するのがおすすめです。これにより、棚の重心が安定し、たわみにくくなります。
Step 3: 壁に棚受け金具を取り付ける
棚受け金具の位置が決まったら、電動ドリルを使って金具を壁に固定します。この際、壁の材質に応じて下穴をあけると、ネジが安定して取り付けられます。コンクリートの壁の場合は専用のビスを使う必要があるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
Step 4: 棚板を金具に取り付ける
棚受け金具がしっかりと取り付けられたら、次に棚板を金具の上にのせます。このとき、左右のバランスを確認し、しっかりと中心に置かれているかを確認しましょう。もし少しずれている場合でも、軽く位置を調整することで水平にすることが可能です。
棚板を金具に固定する場合、電動ドリルで棚板と金具をしっかりとネジで固定するようにしましょう。しっかりと固定することで、重たい物を置いた時に棚板がずれる心配もありません。特に、頻繁に使う棚や重いものを載せる予定がある場合は、この工程を丁寧に行うことが大切です。
Step 5: 仕上げとチェック
すべての取り付けが完了したら、最終チェックを行いましょう。水準器で再度水平かを確認し、棚板がしっかりと固定されているかを確認します。また、棚の周りに手を滑らせて、突起物や尖った部分がないかも確認しましょう。やすりで削りが足りない部分があれば、この段階で調整しておくと安心です。
最後に、必要に応じて再度ニスや塗料を塗り直すと、より長持ちし、美しい仕上がりになります。塗装が完全に乾いてから物を載せるようにしましょう。
[【Amazon-電動ドライバー【初心者向け-47個部品付き】VOTUDX-電動ドライバーセット-工具セット電動ドライバー]
4. 棚の設置場所と活用アイデア
自分で作った棚は、どこにでも自由に設置できるのが魅力です。ここでは、具体的な設置場所とその活用方法をご紹介します。棚を活用することで、日常生活がさらに快適になることでしょう。
リビングルームでの活用
リビングルームは、家族が集まる大切な場所です。DIYで作った棚を活用することで、さらに使いやすい空間にすることができます。
-
テレビの横に設置して収納スペースに
テレビボードの横に棚を設置すると、リモコンやDVD、雑誌などをすっきりと収納できます。壁面収納として使えるため、リビングの床面を広く保つことができ、掃除もしやすくなります。 -
観葉植物やインテリア雑貨を飾る
リビングに緑を取り入れると、室内がよりリラックスできる空間に変わります。DIYの棚に観葉植物を置くと、空間に奥行きが生まれ、おしゃれなインテリアとしても楽しめます。特に、高さの異なる棚を組み合わせると、立体感が出て、視覚的にも楽しいディスプレイが可能です。
キッチンでの活用
キッチンでは、収納スペースが不足しがちですが、DIYの棚を追加することで、スペースを有効活用できます。
-
スパイスラックとしての活用
小さな棚をキッチンの壁に設置し、スパイスや調味料を置くスペースとして使います。棚を数段にすると、スパイスや瓶が見やすく取りやすくなり、料理の効率もアップします。 -
カップや調理器具の収納
キッチンカウンターの上に棚を設置すれば、カップやグラス、調理器具を収納するスペースとして使えます。頻繁に使うものを取りやすい場所に置いておくことで、調理がスムーズになり、キッチンの見た目も整理整頓されてすっきりします。
玄関での活用
玄関に棚を設置することで、靴の収納や小物の整理がしやすくなります。
-
靴の収納として
小さな棚を玄関に設置すれば、靴の収納スペースとして便利に使えます。普段よく履く靴や、季節ごとに使うものを置くことで、玄関がすっきりと見え、出入りもスムーズになります。 -
カギやマスクなどの小物置き場
棚を玄関に設置して、カギやマスク、消毒スプレーなどの小物を置いておくと便利です。出かける前に必要なものがすぐに取り出せるので、忘れ物を防げて安心です。
5. DIYで棚を作る際の注意点
DIYで棚を作るときには、いくつかの注意点を押さえておくことが大切です。ここでは、特に気を付けるべきポイントについてご説明します。
壁の材質を確認する
棚を取り付ける壁の材質によっては、特別な道具や固定方法が必要になります。例えば、コンクリートやタイル壁の場合は専用のドリルやアンカーが必要です。石膏ボードの壁は重たい物を支える力が弱いため、専用のビスや下地を探して取り付けるようにしましょう。設置場所に応じた適切な器具を選ぶことで、棚の安全性が保たれます。
棚の耐荷重を確認する
棚にはそれぞれ耐荷重があり、過剰な重さを載せると破損や落下の危険があります。棚を設置する際には、置く物の重さを考慮し、十分な耐荷重があるかを確認しましょう。また、棚受け金具の種類や設置方法によっても耐荷重は変わります。しっかりと固定することで、安心して使用することができます。
高い場所への設置に注意する
棚を高い位置に設置する場合、物の取り出しやすさや安全性にも気を配る必要があります。特に、高齢の方や小さなお子さんがいる家庭では、転倒や落下のリスクがあるため、慎重に設置場所を検討しましょう。また、高い棚には頻繁に使わないものを収納し、必要なときには踏み台を使うなど、安全にアクセスできる工夫が大切です。
長期的な耐久性を考える
DIYで作成した棚も、長期的な使用を考えてメンテナンスが必要です。木材の棚であれば、数年ごとに塗装やニスを塗り直すことで耐久性が向上し、湿気や汚れから棚を保護することができます。また、金具やネジのゆるみも定期的に確認して、安全に使えるように心がけましょう。少しのメンテナンスで、棚を長く快適に使用できます。
6. 初心者向けのDIY棚アレンジアイデア
DIYの棚は、シンプルに作るだけでなく、自分らしいアレンジを加える楽しさもあります。ここでは、簡単にできるアレンジアイデアをいくつかご紹介します。
壁紙やリメイクシートで個性をプラス
棚板に壁紙やリメイクシートを貼るだけで、印象がガラリと変わります。特に、木目調や石目調のシートを使えば、手軽に異なる素材感を楽しむことができます。シートを貼る際は、棚板のサイズに合わせてカットし、気泡が入らないように丁寧に貼り付けましょう。簡単に剥がせるシートもあるため、模様替えも気軽にできます。
フックやバーを取り付けて機能性アップ
棚板の下部にフックやタオルバーを取り付けると、さらに便利に使えます。例えば、キッチンの棚にフックをつけて、鍋つかみやキッチンツールを吊るすことができます。玄関の棚なら、カギや帽子、エコバッグなどをかけておくのも便利です。使いやすい場所にフックを設置することで、収納力と機能性がぐんとアップします。
ペイントでカラフルに仕上げる
自分好みの色で棚をペイントすると、インテリアのアクセントとしても楽しめます。パステルカラーで柔らかな印象に仕上げたり、ビビッドな色でポイントを作ったりすることで、棚が一層おしゃれになります。ペイントをする場合は、木材用のペンキを使い、塗りむらが出ないように薄く何度か重ね塗りをするのがコツです。
照明を取り入れて魅力を引き出す
棚に小型のLEDライトを取り付けると、夜間でも見やすく、棚に置いたものが引き立ちます。特に、ディスプレイ棚として使う場合は、ライトアップ効果でお部屋の雰囲気がぐっとおしゃれになります。電池式のLEDライトなら取り付けが簡単で、コンセントがなくても使えるため、手軽にアレンジできます。
7. DIYで棚を作るときに役立つコツ
DIYに慣れていない方でも、いくつかのコツを押さえておくことで、効率よく美しい棚を作成できます。以下は、DIY棚作りで役立つコツです。
作業スペースを確保する
DIYの作業を行う際には、広めの作業スペースを確保することが大切です。特に木材のカットややすりがけを行う際には、周りに散らかることがあるため、新聞紙やブルーシートを敷くと片付けが簡単になります。また、工具を置くスペースも確保しておくことで、作業がスムーズに進みます。
計画を立ててから作業を始める
DIYでは計画が重要です。棚のサイズや形、取り付ける位置をあらかじめ決め、必要な材料をリストアップしておくことで、作業がスムーズに進みます。特に、棚板のサイズや金具の数など、具体的な寸法や数量を決めておくと、材料の無駄がなくなり、予算の管理もしやすくなります。
仮組みをしてみる
いきなりネジや釘を使ってしまうと、後で調整が難しくなることがあります。そこで、まずは「仮組み」を行って全体のバランスを確認することをおすすめします。木材や棚受け金具の配置を確認し、問題がないかを確認してから本組みをすると、失敗が少なくなります。
予備の材料や工具を準備しておく
作業中に予期せぬミスが起こることもあります。そのため、余裕を持って材料を用意し、予備のネジや工具を準備しておくと安心です。特に初めてのDIYでは、失敗することも考えられるため、必要なものを多めに準備しておくことで、作業を中断することなく進められます。
安全第一で作業を進める
DIY作業には、電動工具や鋭利な道具を使用するため、常に安全を意識して作業を行うことが大切です。例えば、電動ドリルを使用する際には、しっかりと固定し、無理な体勢での作業を避けましょう。また、木材のカットややすりがけの際には、手袋や保護メガネを着用すると、怪我のリスクを軽減できます。特に初心者の方や高齢の方には、安全対策を十分に行い、無理なく作業することを心がけてください。
作業手順をメモしておく
DIYの棚作りに慣れていない方は、作業手順をメモしておくと安心です。最初から最後まで手順が分かるようにメモを用意しておくと、次に何をすべきかが一目で分かり、効率よく進めることができます。特にネジの位置や金具の取り付け方など、細かい部分まで記録しておくと、後から見直すときにも役立ちます。
複数の棚を作る場合のポイント
DIY棚を複数作る場合、まとめて作業すると効率が上がります。例えば、棚板を同じサイズにカットする場合は、先にすべての棚板をカットしておくと作業がスムーズです。また、同じ塗料を使う場合は、まとめて塗装することで塗料のムラもなくなり、仕上がりがきれいになります。複数の棚を作るときは、最初に材料を一気に用意しておくと、後から追加で買いに行く手間も省けます。
仕上がりをイメージしながら作業する
作業中は、完成後のイメージを頭に描きながら進めると、細部にも気を配ることができます。棚に載せたい物や設置場所を思い浮かべながら作業をすると、より理想的な形に近づけることができるでしょう。色味や棚の高さ、奥行きなど、設置場所とのバランスも考慮しながら進めることで、部屋にしっくりと馴染む棚が完成します。
8. DIY棚作りのまとめ:自分らしさを楽しむ
DIYでの棚作りは、初めての方でも挑戦しやすく、達成感を味わえる活動です。自分好みのサイズやデザインで作成することで、既製品にはない個性を表現できます。棚作りを通して、自分の生活スタイルに合わせたインテリアを手に入れる喜びを感じてください。
また、DIYは慣れるまでに多少の時間がかかることもありますが、徐々にコツを掴むことで、作業が楽しくなり、自分の手で作った家具やインテリアを増やしていくことができるようになります。少しずつスキルアップしながら、さまざまな作品に挑戦してみてください。
このように、棚作りは身近な材料と工具で簡単に始められるDIYのひとつです。ぜひ今回ご紹介した手順やアイデアを参考にして、オリジナルの棚作りに挑戦してみてください。工夫次第で、さらに便利でおしゃれな棚が完成します。楽しみながら、自分らしいインテリア空間を作り上げましょう。
さぁDIYの準備を始めましょう。