ガーデニングが趣味の方にとって、庭に自分で作ったベンチがあると、一層楽しみが増すことでしょう。自分だけのガーデンベンチを手作りするのは、難しそうに思えるかもしれませんが、実はシンプルな材料と手順で、素人でも完成度の高いベンチを作ることができます。今回は、木材を使ったおしゃれなガーデンベンチの作り方をわかりやすくご紹介します。ご自分のペースで進められるように丁寧に解説しますので、ぜひチャレンジしてみてください。
必要な材料と道具
まずは、ガーデンベンチを作るために必要な材料と道具を揃えましょう。DIYショップやホームセンターで手に入るものばかりですので、準備しやすいと思います。
材料
- 木材:ベンチ用の木材として、耐久性のある「ヒノキ」や「スギ」などの防腐処理されたものがおすすめです。木材のサイズはお好みで決められますが、例えば座面部分は幅120cm、奥行き30cm、厚み4cm程度の板を用意すると安定感があります。
- ビス(ネジ):長さ6〜8cmのものを数本。木材をしっかりと固定するために使います。
- 防腐塗料:屋外で使うベンチですので、防腐処理をしておくことで長持ちします。木材に適した防腐塗料を選びましょう。
- ヤスリ:木材の表面を滑らかにするために使います。100番台から300番台のものを用意してください。
道具
- ドライバーまたは電動ドリル:ビスを締める際に必要です。電動ドリルがあると作業が楽になります。
- のこぎり:木材を切るのに使用します。ベンチのサイズに合わせて木材をカットする必要があるので、のこぎりを使えるようにしておきましょう。
- ハンマー:木材の固定や組み立ての際に役立ちます。
- メジャーや定規:寸法を正確に測るために必要です。
- 鉛筆:木材に印をつけるために使います。
作業手順
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ステップ1:木材をカットする
まず、ベンチのサイズに合わせて木材をカットしましょう。ここでは、座面、脚部、補強材の3つに分けて説明します。
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座面のカット
座面用の木材を、幅120cm、奥行き30cmの長さでカットします。長さはお好みに合わせて調整してください。カット後、ヤスリで木材の表面や角を滑らかにします。角が丸くなるように削ると、安全で見た目も美しくなります。 -
脚部のカット
次に、脚部分の木材を切ります。脚の高さは40〜45cm程度が目安ですが、座る方が快適に使える高さを選びましょう。脚は2本用意し、それぞれの端を45度の角度でカットすると安定します。カット後、座面と同様にヤスリで角や表面を滑らかにします。 -
補強材のカット
ベンチの耐久性を高めるため、座面と脚部をつなぐ補強材も用意します。補強材の長さは脚の間隔に合わせて調整し、脚と座面をしっかりと支えるために使用します。
ステップ2:防腐塗料を塗る
木材のカットが終わったら、全ての木材に防腐塗料を塗りましょう。防腐塗料は、ガーデンベンチを長持ちさせるために非常に重要です。塗料を塗る際には、通気性の良い場所で作業し、手袋やマスクを着用することをおすすめします。
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塗料の準備
塗料缶の説明に従い、よく混ぜます。塗料が均一に混ざっていないとムラができやすいため、しっかりと混ぜてください。 -
塗布
ハケを使って、木目に沿って塗料を塗っていきます。一度に厚く塗るのではなく、薄く均等に塗ることがポイントです。塗った後、しっかり乾かしましょう。乾燥時間は塗料の種類により異なるので、説明書を確認してください。必要に応じて、2度塗りを行うと耐久性がさらに向上します。
ステップ3:脚部の組み立て
防腐塗料が乾燥したら、いよいよ木材を組み立てていきます。まずは脚部分をしっかりと組み立て、ベンチ全体の安定性を高める基盤を作ります。
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脚の固定
カットした脚用の木材をL字型に組み合わせます。L字型にすることで強度が増し、ベンチ全体の安定性が向上します。2本の脚をそれぞれL字型に組み、接合部分にビスを打ち込んでしっかりと固定しましょう。 -
補強材の取り付け
L字型にした脚の内側に補強材を取り付けます。この補強材がベンチの強度を高め、長時間使用してもグラつきにくくします。補強材を取り付ける際もビスでしっかりと固定し、脚が安定するように位置を確認しながら取り付けましょう。
ステップ4:座面の取り付け
脚部が完成したら、次に座面を取り付けます。座面がしっかり固定されていないと、ベンチに座った際に不安定になってしまいますので、慎重に作業を進めましょう。
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座面の位置合わせ
組み立てた脚の上に座面用の木材を置き、位置を確認します。座面が真ん中にくるように調整し、脚の間隔が均等になるように設置しましょう。座面がずれているとバランスが崩れてしまうため、正確に位置を合わせることが重要です。 -
ビスで固定
座面の位置が決まったら、ビスを使って脚部に固定します。この際、ビスを打ち込む場所に予め下穴を開けておくと、木材が割れにくくなります。下穴を開ける際には、ドリルを使い、木材に対して垂直に穴を開けるように気をつけてください。下穴を開けた後、ビスを使ってしっかりと座面を固定します。
ステップ5:仕上げの調整
ベンチが形になってきましたが、最後に仕上げの調整を行うことで、見た目も使い心地も良くなります。
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表面の再度のヤスリがけ
組み立てた後に、再度ベンチ全体をヤスリで磨きましょう。特に座面の表面や、手が触れる部分のエッジなどを滑らかにすることで、触り心地が良くなり、ケガの防止にもつながります。300番程度の細かいヤスリを使用して、表面を整えましょう。 -
最終防腐処理
最後にもう一度、防腐塗料を塗ることをおすすめします。特にビスの周りや切断面など、水分が入り込みやすい部分にしっかりと塗料を塗り込みましょう。再度塗ることで、耐久性が格段に向上し、長くお使いいただけます。塗料を塗った後は十分に乾かしてから使用してください。
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ガーデンベンチの設置場所の選び方
手作りのガーデンベンチが完成したら、設置場所を選びましょう。庭の中でも最適な場所を選ぶことで、日常のリラックスタイムが一層充実したものになります。
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日当たりの良い場所
座り心地が良いガーデンベンチですが、日当たりの良い場所に設置することで、寒い季節でも暖かく快適に過ごすことができます。特に午前中から午後にかけて日が差し込む場所を選ぶと、一日中楽しむことができるでしょう。 -
風通しの良い場所
夏場には風通しの良い場所に設置することで、涼しく快適に過ごすことができます。木陰や、風が通り抜けやすい場所にベンチを置くと、自然の風を感じながらのんびりとした時間を楽しむことができます。 -
景色の良い場所
庭の中で特にお気に入りの景色が見える場所にベンチを置くことで、くつろぎのひとときを堪能できます。例えば、花壇や池の近く、木々の間など、自然の美しさを楽しめる場所に設置すると良いでしょう。
ガーデンベンチをもっと楽しむためのアイデア
ベンチを設置したら、その空間をさらに楽しむ工夫をしてみましょう。ここでは、ガーデンベンチをより一層魅力的にするためのアイデアをご紹介します。
1. クッションやブランケットを置いて居心地をアップ
ガーデンベンチにふかふかのクッションやブランケットを置くことで、屋外でも快適に過ごすことができます。特に、少し肌寒い季節にはブランケットがあると重宝します。クッションやブランケットは、庭の色合いに合わせて選ぶとおしゃれな雰囲気が引き立ちます。例えば、春には明るい色のクッションを、秋には暖かみのある色を使うと季節感も楽しめるでしょう。
2. 植物や鉢植えでベンチ周りを彩る
ベンチの周りに花やグリーンの鉢植えを配置することで、自然の美しさをさらに引き立てます。色とりどりの花や、リラックス効果のあるハーブを植えた鉢を並べると、見た目も香りも楽しむことができます。特にラベンダーやローズマリーなど、心地よい香りを放つ植物を近くに置くと、リラックス効果も高まります。また、植物の鉢をベンチの片側に置くことでバランスの良いレイアウトにすることもできます。
3. ガーデンライトで夜の時間を楽しむ
ベンチの周りにガーデンライトを設置すると、夕方から夜にかけて幻想的な空間が広がります。ソーラー式のライトを使えば、電源を気にせずに配置でき、環境にも優しいです。ライトの種類も様々で、吊り下げ式や地面に刺すタイプなど、好みに合わせて選ぶことができます。夜に優しい光に包まれたベンチで過ごす時間は、日中とはまた違ったリラックス効果を味わえます。
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4. 屋外用のカーペットやマットを敷く
ベンチの下に屋外用のカーペットやマットを敷くことで、より落ち着いた雰囲気を演出できます。カーペットを敷くと、足元が冷たく感じることも少なく、特に秋冬には温かみのあるスペースに変わります。また、カーペットのデザインを庭のテーマに合わせて選ぶと、全体的な統一感が生まれます。防水加工がされているカーペットや、汚れても手入れがしやすい素材のものを選ぶと、メンテナンスも楽です。
5. 小さなテーブルを置いてティータイムを楽しむ
ベンチの横に小さなサイドテーブルを置けば、さらに楽しみが広がります。コーヒーやお茶を置いてのんびりティータイムを楽しむのに最適です。お庭で一息つける贅沢な時間が味わえます。テーブルは、木製やアイアン製など、ベンチのデザインに合わせて選ぶと統一感が出ます。また、テーブルの上に小さな花瓶を飾ると、庭の彩りも増し、リラックス効果が高まるでしょう。
DIYベンチのメンテナンス方法
ガーデンベンチを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に、屋外で使用するため、雨や紫外線による劣化を防ぐための対策が必要です。
1. 定期的な防腐塗料の塗り直し
防腐塗料は、少なくとも1年に一度は塗り直すことをおすすめします。屋外にあるベンチはどうしても雨や紫外線にさらされるため、塗料が剥げたり色褪せたりしやすいです。特に、冬に入る前など、雨や雪の多い季節を迎える前に塗り直すことで、木材の劣化を防ぎ、長持ちさせることができます。
2. ビスの緩みを確認する
使用しているうちに、ビスが少しずつ緩んでしまうことがあります。ベンチが不安定になる原因となるため、定期的にビスの締まり具合を確認し、緩んでいる場合はしっかりと締め直しましょう。電動ドライバーを使うと楽に作業ができますが、手動のドライバーでも問題ありません。また、錆びたビスがある場合は交換すると、見た目もきれいに保てます。
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3. 雨や湿気からベンチを守る工夫
屋外に置くガーデンベンチは、どうしても雨や湿気にさらされがちです。特に木材は湿気を吸収すると反りやすくなったり、カビが発生しやすくなったりするため、なるべく乾燥した状態を保つ工夫をしましょう。
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屋根やカバーを使う
ガーデンベンチの上に小さな屋根を取り付けたり、専用のカバーをかけておくと、雨水が直接当たるのを防ぐことができます。カバーは防水性のあるものを選ぶと効果的です。雨が多い地域や、冬場に雪が降る地域では特に役立ちます。 -
日陰に設置する
直射日光が強く当たる場所は、木材が乾燥しすぎて割れやすくなることがあります。そのため、適度に日陰ができる場所に設置するのも効果的です。木陰や家の北側など、自然な日陰ができる場所を選ぶと木材の劣化が抑えられます。
4. 定期的な掃除
ベンチの表面に汚れが付着すると、見た目が悪くなるだけでなく、カビや腐食の原因にもなります。定期的に掃除をして清潔な状態を保ちましょう。特に、雨が降った後は乾いた布で拭き取ると、カビの発生を防ぐことができます。
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柔らかいブラシを使ってほこりを落とす
表面のほこりや汚れは、柔らかいブラシを使って丁寧に取り除きましょう。頑固な汚れには、少量の中性洗剤を水で薄めて拭き掃除をすると、傷めずにきれいになります。 -
防腐効果のあるワックスでの仕上げ
掃除後に防腐効果のあるワックスを塗布することで、さらに長持ちさせることができます。ワックスは、表面に保護膜を作り、木材が乾燥しすぎたり水分を吸収したりするのを防ぐ効果があります。定期的にワックスがけをして、ベンチを綺麗に保ちましょう。
安全に作業を進めるための注意点
DIYでの作業は楽しいですが、安全に進めることも大切です。特にガーデンベンチは大きな構造物になるため、作業中の怪我や事故には注意しましょう。
1. 作業スペースを確保する
ベンチを作るためには広い作業スペースが必要です。十分なスペースを確保し、周りに障害物がないか確認してから作業を始めましょう。特に木材のカットや組み立て作業では、工具や材料を広げて使用することが多いため、余裕を持ったスペースがあると安全です。
2. 適切な服装と装備を身につける
作業中は動きやすく、安全性の高い服装を心がけましょう。木材を切る際には、木屑が飛ぶことがあるため、目を保護するためのゴーグルを装着すると安心です。また、手袋を着用することで、手の怪我を防ぐことができます。電動工具を使う際は、特に注意して作業しましょう。
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3. 重いものは無理せずに扱う
木材や工具は意外と重いものが多いため、無理に一人で作業をせず、必要に応じて家族や友人に手伝ってもらうと安全です。無理に持ち上げたりすると腰や肩を痛める原因になるため、力が必要な作業は複数人で行うと良いでしょう。また、作業台などを使って高さを調整し、楽な姿勢で作業できるよう工夫すると疲労が軽減します。
4. 使い慣れた工具を使用する
DIYの初心者の方は、普段から使い慣れている工具を選ぶことも安全に作業を進めるポイントです。例えば、電動ドリルやのこぎりを初めて使う方は、説明書をよく読んでから使用しましょう。また、無理に高機能な工具を使う必要はなく、シンプルで基本的なものでも十分作業が可能です。まずは、自分に合った工具で、ゆっくりと丁寧に作業を進めましょう。
まとめ
今回ご紹介したガーデンベンチの作り方は、シンプルで基本的な構造を採用しているため、初心者の方でも取り組みやすいDIYプロジェクトです。自分で作るベンチは愛着もひとしおで、完成した時の達成感は格別です。さらに、庭に手作りのベンチが加わることで、お庭全体の雰囲気も一段と素敵に変わります。
ガーデニングの合間にベンチに座り、コーヒーやお茶を楽しむひとときは、何ものにも代えがたいリラックスタイムになるでしょう。また、家族や友人が訪れた際にも、自慢のベンチに座って談笑することで、庭がさらに温かい交流の場となります。
ぜひ、この記事を参考にして、ご自身の庭にぴったりのおしゃれなガーデンベンチを手作りしてみてください。長持ちするようにメンテナンスをしながら、末永くご愛用いただけると嬉しいです。
さぁDIYの準備を始めましょう。