自宅で過ごす時間が増えるにつれ、自分の空間をもっと快適にしたいと思う方も多いのではないでしょうか。しかし、リフォームや大がかりな改装工事は費用も時間もかかり、大変です。そこでおすすめしたいのが、DIYを使ったちょっとした工夫やアイデアです。DIYは自分の手で簡単にできる改善方法であり、費用も抑えられ、自分好みにアレンジできるのが魅力です。今回は、年齢を重ねた方でも取り組みやすいDIYのアイデアをいくつかご紹介します。
1. 部屋の照明を工夫して明るさを調整
年齢を重ねると、目が疲れやすくなったり、暗いところで物が見づらくなったりすることがあります。そこで、まず取り組みたいのが照明の工夫です。部屋全体の明るさを調整することで、快適さが大幅に向上します。
LED電球への交換
従来の白熱電球からLED電球に交換することで、エネルギー消費を抑えつつ明るさを確保できます。LED電球は寿命が長く、頻繁に交換する手間が省けるため、高齢の方にとっても扱いやすいアイテムです。また、色温度が選べるLED電球を選ぶと、昼間のような明るい白色や、夕方のような温かみのある暖色を選べるため、シーンに合わせて使い分けができます。
フロアランプやスタンドライトの活用
部屋の照明を一つだけでなく、複数の照明を組み合わせることで、より柔らかい光を作り出せます。特にフロアランプやスタンドライトは、部屋の一部をピンポイントで照らすのに役立ち、リラックスした空間を作るのに最適です。たとえば、ソファーの横にフロアランプを置いて読書灯にしたり、玄関に柔らかい明かりを灯すことで、帰宅時の気持ちが和らぎます。
2. 壁をデコレーションして雰囲気を変える
次におすすめなのが、壁のデコレーションです。壁紙を張り替えたり、ペイントを施したりすることで、部屋全体の雰囲気がガラリと変わります。高齢者にとっては、難しい作業に思えるかもしれませんが、最近は手軽にできるアイテムも増えており、無理なく取り組めるものが多くあります。
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簡単に貼れるウォールステッカー
ウォールステッカーは、貼ってはがせるタイプが多く、賃貸の方でも安心して使える便利なアイテムです。動物や植物、風景など、さまざまなデザインがあるため、自分の好みに合わせて選ぶことができます。特に季節ごとに貼り替えることで、部屋の雰囲気を変えることができ、いつも新鮮な気分で過ごせます。
自然素材を使ったアクセントウォール
もう少し手間をかけられる方には、自然素材を使ったアクセントウォールもおすすめです。たとえば、板壁風のシートを貼ることで、温かみのある木の質感を手軽に取り入れることができます。こうした自然素材は、目に優しく、触れるとリラックス効果も期待できるため、居心地の良い空間を作るのに最適です。
3. 家具の配置を見直して動線をスムーズに
年齢を重ねると、部屋の中での動きがスムーズでないと、疲れやすくなることがあります。そこで、家具の配置を工夫することで、動線をスムーズにし、生活がより快適になります。
家具の高さを調整
例えば、頻繁に使うアイテムを収納する棚や引き出しの高さを、立ったまま手が届く場所に調整するだけで、立ったりしゃがんだりする動作を減らせます。特に膝や腰に負担をかけたくない方にとっては、こうした工夫が日常生活を大いに楽にしてくれます。
滑り止め付きのラグやカーペット
床に敷くラグやカーペットを選ぶ際には、滑り止めがしっかり付いているものを選ぶと安全です。転倒のリスクを減らすだけでなく、足元が暖かくなるため、冬場の寒さ対策にもなります。さらに、ラグやカーペットのデザインを変えることで、部屋全体の印象を手軽に変えることもできます。
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4. キッチンのDIYアイデアで使いやすく
キッチンは、料理をするたびに立ったり座ったりする動作が多い場所ですので、少しでも使いやすくするための工夫が大切です。キッチン周りのDIYは、比較的小さなスペースで行うことができ、結果がすぐに実感できるため、やりがいがあります。
磁石を使った収納
冷蔵庫や壁にマグネットシートを取り付けて、調味料や小物を収納することで、作業スペースが広がり、調理の効率が上がります。特に、磁石を使った収納は手軽で、工具を使わずに取り付けや取り外しができるため、気軽に取り組めるのが魅力です。
引き出しの仕切りをDIYで作成
キッチンの引き出しは、調理器具やカトラリーが乱雑になりがちですが、DIYで仕切りを作ることで、整理整頓が簡単になります。例えば、ダンボールや薄い板を使って、引き出しのサイズに合わせて仕切りを作ると、費用を抑えつつ機能的な収納が実現できます。仕切りを作ることで、必要な道具をすぐに取り出せるようになり、料理がスムーズに進むようになります。
収納スペースを増やすラックの設置
キッチンの空きスペースやデッドスペースを有効活用するために、突っ張り棒や簡易的なラックを設置するのも良いアイデアです。特に上部の空きスペースには、調味料や軽い食器を収納するラックを取り付けることで、収納力を増やせます。突っ張り棒を使えば、天井や壁に穴を開けることなく取り付けが可能ですし、取り外しも簡単なので賃貸の方でも安心です。
5. お風呂やトイレを快適にするDIYアイデア
お風呂やトイレは、毎日使う場所なので、快適さを向上させることが生活の質を大きく向上させます。これらの場所に手軽に取り組めるDIYアイデアをいくつかご紹介します。
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お風呂の滑り止めマット
お風呂場は濡れやすく、転倒のリスクが高いため、滑り止めマットの設置は必須です。最近では、おしゃれなデザインの滑り止めマットも多く、機能性とデザイン性を両立させることができます。自分で簡単に設置できるタイプがほとんどで、特別な工具も必要ありません。床に敷くだけで安全性が向上し、安心してお風呂を楽しめるようになります。
トイレの手すりを取り付ける
トイレに手すりを取り付けることで、立ち上がるときの負担を軽減できます。市販の簡易手すりキットを使えば、壁に穴を開けずに設置できるものもあり、DIY初心者の方でも取り組みやすいです。手すりがあると安心感が増し、日常のトイレ動作がより楽になります。特に高齢者にとっては、ちょっとした補助が生活を大きく改善します。
湿気対策としての換気と防カビ対策
お風呂場やトイレは湿気がたまりやすく、カビの原因にもなります。DIYでできる簡単な防カビ対策として、換気扇の掃除や定期的なフィルター交換が効果的です。また、吸湿シートや防カビシートを設置することで、湿気を吸い取り、カビの発生を予防できます。これらのシートはドラッグストアなどで手に入れることができ、手軽に交換できるため、こまめに取り換えるのがおすすめです。
6. リビングをリラックス空間にするための工夫
リビングは、家族が集まりくつろぐ場所です。ここをさらに快適な空間にするために、いくつかのDIYアイデアを活用しましょう。
クッションやブランケットを増やす
座る場所にクッションやブランケットを増やすだけで、リビングは一気に温かみのある空間になります。特に寒い季節には、ブランケットをソファーや椅子にかけておくことで、すぐに暖を取れるようになります。また、色や素材を工夫することで、インテリアとしても楽しめます。DIYでクッションカバーやブランケットを作ることも可能です。シンプルな縫い物から始めれば、初心者でも手軽に挑戦できます。
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壁にアートフレームを飾る
リビングの壁にアートフレームを飾ることで、部屋の雰囲気が一新します。市販のフレームにお気に入りの写真や絵画を入れて飾るだけでも、インテリアに個性が加わり、よりリラックスした空間になります。また、DIYでフレームを手作りすることも可能です。木材を使ったり、塗装を施したりすることで、オリジナリティ溢れる作品が完成します。
収納棚をDIYで増やす
リビングで物が増えると、どうしても雑然とした印象になりがちですが、DIYで収納棚を追加することで、すっきりとした空間を保つことができます。たとえば、壁に取り付けるタイプの浮き棚(ウォールシェルフ)を自分で設置すれば、床面積を圧迫せずに収納スペースを増やせます。特に、本や小物、観葉植物などを飾るためのスペースとして最適です。
最近は、木材や金具を使ったシンプルなデザインのウォールシェルフが人気で、ホームセンターやインターネットで手軽に手に入れることができます。必要な工具もドライバーやネジ、レベルなど基本的なもので済むので、DIY初心者でも気軽にチャレンジできるのが魅力です。
配線を整理してスッキリ見せる
テレビやパソコン、スマートフォンの充電器など、リビングにはどうしても配線が多くなってしまいます。これらを整理することで、部屋がすっきりと見えるだけでなく、安全性も向上します。
まず、ケーブルをまとめるためのケーブルタイや配線カバーを活用しましょう。これにより、複数の配線を1つにまとめて床を這わせたり、壁際に沿って目立たなくすることができます。また、家具の裏や足元にケーブルを隠すアイデアも有効です。市販のケーブルボックスを使えば、延長コードや充電器をまとめて収納でき、見た目もスッキリします。
7. 玄関を整えて迎え入れの空間に
玄関は家の顔ともいえる場所で、ここを整えることで来客時の印象がぐっと良くなります。DIYで簡単にできる玄関周りの工夫をいくつかご紹介します。
靴箱を使いやすく整理
玄関にある靴箱がごちゃごちゃしていると、出入りの際にストレスがたまります。靴箱の中を整理するために、簡単な仕切り板をDIYで作ってみましょう。ダンボールや薄い木材を使えば、低コストで自分に合ったサイズの仕切りを作ることができます。季節に応じて靴を整理したり、使わない靴は箱にしまっておくことで、玄関がすっきりとした印象になります。
また、靴箱の下に靴を並べるスペースを追加するために、突っ張り棒を使うのも良いアイデアです。これにより、収納スペースが増え、靴をより見やすく取り出しやすくなります。
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傘立てやコートハンガーをDIYで設置
雨の日に使う傘や、コートを掛ける場所が玄関にあると便利です。傘立てやコートハンガーをDIYで作ることで、玄関の機能性を高めることができます。例えば、簡単な木製のフックを壁に取り付けてコートハンガーを作ったり、傘立てをリサイクル素材で作ることも可能です。特に狭い玄関では、壁面をうまく活用することで、スペースを節約しながら収納を増やすことができます。
8. 居心地の良い寝室をDIYで作る
寝室は、一日の疲れを癒す大切な場所です。ここを快適にするためのDIYアイデアも、取り組みやすいものがたくさんあります。
ベッド周りを快適にするクッションやヘッドボード
ベッドの周りにクッションや枕を増やすことで、リラックスできる空間を作れます。特に、背もたれとして使える大きめのクッションやヘッドボードをDIYで作るのもおすすめです。布を使って簡単なカバーを作ったり、クッション素材を追加することで、使いやすくデザイン性の高いベッド周りを作れます。
また、ヘッドボードを取り付けることで、ベッド周りがより居心地の良い場所に変わります。市販のヘッドボードを購入することもできますが、木材を使ったオリジナルのデザインに挑戦してみるのも楽しいDIYです。ペイントや塗装を施せば、自分好みのカラーやテクスチャーに仕上げることができます。
カーテンで快適な光を取り入れる工夫
寝室の快適さに欠かせないのが、光のコントロールです。朝は自然な光を取り入れ、夜は落ち着いた空間を作るために、カーテンを工夫するのがおすすめです。特に二重カーテンを使うことで、季節や時間帯に応じて光を調整することができます。
内側にレースカーテンを取り付ければ、昼間は柔らかい光が入り、プライバシーも確保できます。外側に遮光カーテンを取り付けることで、夜間の外からの光をシャットアウトし、睡眠の質を向上させることが可能です。カーテンの取り付け自体は比較的簡単で、DIY初心者でも挑戦しやすい作業です。好みのデザインや色を選んで、自分らしい寝室空間を作り上げましょう。
収納スペースを有効活用する
寝室に多くのものを置くと、どうしても雑然とした印象になりがちです。そこで、収納スペースを効率よく使うためのDIYアイデアを活用しましょう。ベッド下のスペースは、あまり使われていないことが多いですが、収納ボックスや引き出しを設置することで有効活用できます。キャスター付きのボックスなら、必要な時に簡単に引き出せるため、掃除の手間も省けます。
さらに、壁面を活用した収納も効果的です。浮き棚を取り付けることで、限られた床面積を有効に使いながら、書籍や装飾品を整理できます。特に、寝室ではあまり重いものを収納することはないため、軽い素材の棚を選んで取り付けると、簡単で安全にDIYを楽しむことができます。
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9. 書斎や趣味の部屋を快適に
もし家の中に書斎や趣味の部屋があるなら、その空間も快適にカスタマイズしましょう。趣味や仕事に集中できるような環境を作ることは、心地よい生活を支える大事な要素です。
デスク周りの整理整頓
書斎やデスク周りは、ついつい物が増えがちです。しかし、整理整頓された空間で作業をすると、より集中力が高まり、効率もアップします。引き出しの中に仕切りを作る、あるいはデスク上に小さな棚やオーガナイザーを取り付けると、書類や文房具をスッキリと整理できます。木製や金属製のオーガナイザーは、見た目もシンプルでおしゃれな空間を演出してくれます。
また、ケーブル整理のためにケーブルホルダーをデスクの裏側に取り付けることで、デスク上の配線をスッキリさせることができます。パソコンやプリンター、照明など、さまざまな機器のコードが絡まってしまうと見た目も悪く、作業効率も下がってしまいます。ケーブルホルダーは手軽に取り付けられるため、DIY初心者でも簡単に挑戦できるアイデアです。
趣味のためのスペース作り
趣味の部屋がある場合、自分の興味や関心に合わせた空間づくりが大切です。たとえば、読書が趣味なら、本棚を自分で作ってみるのも良いでしょう。市販の本棚を買うのも手ですが、自分で作ることでスペースにぴったり合ったサイズに仕上げることができます。ホームセンターで木材をカットしてもらい、組み立てるだけでシンプルな本棚を作ることができるため、DIYの初心者でも安心して取り組めます。
手芸や絵画などのクリエイティブな趣味がある場合は、材料や道具を整理するための収納を作ることもおすすめです。小さな引き出しやケースをDIYで作れば、必要な道具をすぐに取り出せるように整理でき、作業効率が上がります。
照明で作業スペースを快適に
書斎や趣味の部屋では、作業をするための十分な照明が必要です。特にデスクや作業台の上には、集中できるような明るい照明を取り付けることが大切です。照明器具もDIYで取り付けられるものが多く、例えばクリップ式のデスクランプや、LEDライトバーを取り付けることで、手元をしっかりと照らすことができます。
また、調光機能付きのライトを選ぶことで、作業内容に応じて明るさを調整できるのも便利です。手元を明るくしすぎず、目に優しい光を選ぶことで、長時間作業しても疲れにくい環境を作れます。
趣味に合わせたインテリアを工夫
趣味の部屋や書斎は、機能性だけでなく、見た目も自分らしい空間にすることで、より楽しい時間を過ごせます。たとえば、趣味のアイテムをディスプレイするためのラックやシェルフをDIYで作ることができます。集めたコレクションを飾る棚や、道具を並べるラックは、使いやすく整理しつつ、見た目も楽しめる工夫ができるポイントです。
壁にお気に入りのポスターやアートを飾るのも、個性的な空間を作るのに役立ちます。フレームに入れて飾るだけで、部屋全体の雰囲気が変わり、居心地の良い空間になります。また、壁に取り付けるフックや収納棚もDIYで作れば、趣味の道具を取り出しやすい場所に収納しながら、見た目も整えることができます。
10. ガーデニングを楽しむためのDIYアイデア
自宅に庭やバルコニーがある場合、ガーデニングを楽しむのもおすすめです。植物を育てることはリラックス効果があり、また季節ごとに異なる花や野菜を楽しむことができるため、充実した時間を過ごせます。
プランターを自分で作る
市販のプランターでも十分ですが、DIYでオリジナルのプランターを作ることで、庭やバルコニーをより魅力的に演出できます。木材やコンクリートブロックを使って、自分好みのサイズや形に仕上げることができるため、スペースに合わせたガーデニングが可能です。また、ペイントを施すことで、カラフルで個性的なプランターを作ることができ、植物とのコントラストを楽しむこともできます。
垂直ガーデンで省スペース栽培
庭やバルコニーのスペースが限られている場合は、垂直ガーデン(壁面を使ったガーデニング)が便利です。壁やフェンスにフックを取り付け、そこにプランターやポットを掛けることで、狭いスペースでもたくさんの植物を育てることができます。木材でフレームを作ったり、既存のフェンスに取り付けたりすることで、簡単に垂直ガーデンを作成できます。
また、ハーブや小さな野菜など、キッチンで使える植物を育てることで、日常生活にも役立てることができます。垂直ガーデンは見た目もおしゃれで、バルコニーや庭のデザインを引き立てる要素となります。
さぁDIYの準備を始めましょう。